7743chへようこそ。
どうも。こんにちはこんばんは。ななしの長介です。
今回はちょっと番外編ネタを簡単にまとめていきます。
大人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」を提供しているEpic GamesとApple・Googleとの争いのお話。
このブログでは経緯と詳細の簡単な解説、今後の展開についてお話できればと思います。
ゲーム内・Twitterなどで急に流れ始めた動画
この動画はAppleが1984年に公開したMacのCMのパロディ。
当時IBMがパソコン市場を独占している中に自分たちが独占しているIBMを倒すという意味を込められて制作されたであろうCMとなっています。
Epic Gamesは「現在はそのAppleが独占する立場になっている。私達がそれを倒す。」という皮肉が込められて制作されているように見えます。
突然始まった永久セール情報
フォートナイト メガプライスダウン – 最大20%の永久割引
このタイトルで突然セールが始まりました。
特定の支払い方法を使うことで20%の割引を受けれるというもの。
Google Play Sotere や Apple App Storeで課金をする際には基本的には各社の支払いシステムを使って決済することになるが、そこに新しくEpicディレクトペイメントが追加された。
このEpicに直接支払う方法を使うと20%安くするよということ。
これが原因で今回の騒動が始まっています。

ことの発端は手数料が高いということ
Apple Store や Google Play Store での内部課金には各ストアの課金システムを利用することで、30%の手数料が請求される仕組みとなっています。
例.ユーザーが1,000円課金=アプリ提供側 700円 + Apple・Google 300円
Epic Gamesはこの手数料が高いという不満を抱えていました。
その手数料を避けるため、新しい支払い方法:Epicディレクトペイメントをゲーム内に搭載しました。
各ストアの支払い方法を使わずに課金を行うことでEpicが支払う30%の手数料が不要になるためです。
この行動が原因で各ストアよりアプリが一時的に削除(BAN)されることとなりました。
各ストアよりBANされた理由は、ガイドライン違反
▼Apple App Store
Appのコンテンツまたは機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、App内課金を使用して解放する必要があります。コンテンツや機能を解放するため、ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコードなど、App独自の方法を用いることはできません。App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、その他の機能をAppやメタデータに含めることはできません。
3.1.1 App内課金より抜粋
▼Google Play Store
デベロッパーは、Google Play からダウンロードされたゲーム内でプロダクトを提供する場合や、ゲーム コンテンツへのアクセス権を提供する場合、支払い方法として Google Play アプリ内課金を使用しなければなりません。
Google Play Console ヘルプ>ポリシーセンター>収益化と広告>お支払いより抜粋
デベロッパーは、Google Play からダウンロードされた別のカテゴリのアプリ内でプロダクトを提供する場合、支払い方法として Google Play アプリ内課金を使用しなければなりません。ただし、以下の場合を除きます。
・物理的な商品のみの支払い
・そのアプリ以外で消費できるデジタル コンテンツに対する支払い(他の音楽プレーヤーで再生できる曲など
上記は各社のアプリ内課金についてのガイドラインを抜粋したものです。
各社ともにアプリ内課金については自社課金方法を必ず使うこととあります。
別の話になりますが、Amazonが提供するkindleがiOS版だと課金ができないのものこちらのガイドラインによるもの。
GooglePlay版では ”アプリ以外で消費できるデジタル コンテンツに対する支払い(他の音楽プレーヤーで再生できる曲など” にkindle端末が該当するためAmazonでの支払いができるということになるのでしょう。
もちろん、Epic Gamesもこのガイドラインを承諾した上でアプリの提供を行っていました。
それを今になって高いということを訴え始め、Epic Gamesはこのガイドラインを破ることを知った上でこういった行動を起こしました。
言い方は悪いですが、「このゲーム機は電源が入りません」と説明を受けた上で買ったゲーム機に対して後から「ゲーム機の電源が入らない」と苦情を言っているような行動です。
私がよくみているYoutuberの瀬戸弘司さんもおっしゃってましたが、やり方がかなり攻撃的です。
もうちょっとよいやり方がなかったのかなと私は思ってしまいます。
冒頭の動画がなぜAppleのみなのか
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、AppleのiPhone/iPadはAppleが提供するAppStoreからのアプリのインストールしか認めておりません。
これに関してAppleは「セキュリティーのため」と公表しています。
事実Androidデバイスに比べてアプリ経由でのウイルス感染が少ないのはこの仕組のおかげといってもよいです。
一方Googleが提供するAndroidはPlay Store以外からのアプリのインストールも許可することができるようになっています。(提供元不明のアプリのインストールを許可することで可能)
そのため、Fortniteは自社サイトでAndroid版のFortniteをダウンロードすることができるようにしています。
個人的な見解ですが、この差こそが冒頭であげた動画がAppleに対しての動画になっている理由でしょう。

Epic vs Apple & Google の訴訟内容とは
簡単にまとめると、上記でまとめてきた「アプリが削除されたこと」「手数料30%が高すぎること」が論点の模様。
ただ、それぞれのプラットフォームで予めルールが決められており、そのルールに基づいて各社運用しています。
そんな中でEpicがルールを破り削除されているので訴訟で勝つのは難しいのではと感じてしまいます。
「制限速度60キロの道路を100キロで走って捕まって、この道路の制限速度の設定がおかしい」と同じですね。
Epicのようなパンク的な行動は嫌いではないのですが、いくらなんでも無理やり過ぎなきがします。
フォートナイトの運営会社として初めて知って気になっていた会社だけ少し残念でした。
フォートナイト Android版 iOS版はサービス終了するのか
まずAndroid版に関しては上記でお伝えしたようにGoogle Play Storeを経由しない方法で利用することができるため、継続して利用することができます。
ただ、Googleを通していることで審査などのチェックが入りウイルスなど危険なものを防ぐことができていましたが、それができなくなるため、Epic側がアプリ内を自由に作ることができるようになります。(Epicがこの仕組を悪用することはほぼないかとは思います)
続きましてiOS版。
こちらはEpicが折れない限りは基本的には復活は難しいかと思います。
根拠としては、できているのであれば既に大手のAmazonが取り組んでいるはずです。(kindle iOS版アプリから本の購入ができるようにしているはず)
それが現状できていないところを見ると、Apple側の鉄壁の守りを崩すのは一筋縄では行かない状況下と思います。
上記のことから現段階でサービス終了が決定しているわけではないので誤った情報として認識しないように注意が必要になるかと思います。
ただ、現状iOSに関しては新規インストールができない状態にあるため、新しく始めたいユーザーは待つか別のデバイスからのプレイを検討する必要があります。
なお、既にインストールされている方に関してはゲームができなくなっているわけではないためそのままプレイすることは可能です。
ただし、時期シーズンがでた場合のアプリのアップデートはできないため、現在のシーズンで楽しむしかない状態になるかと思います。
AppStore、PlayStoreでアプリが再公開される日はいつ?
こちらに関しては情報が少なすぎるため現状はっきりとしたことをお伝えはできません。
ただ、時期シーズンがでるころには何かしら動きがあるのではないかと思います。
Epic側としてもユーザーを離したくはないかと思うので。
もし、早く公開がされるとしてもEpicが折れたときでしょう。
iPhoneを使っているフォートナイトユーザーがゲームができないならAndroidに買い換えてiPhone/Androidのシェア率でiPhoneが10%を切るなどの影響がないと基本的には難しいのではと思います。
最後に
今回は話題になっていましたが、情報が錯綜し始めていたので参考になればとまとめてみました。
ちなみに私が個人的に気なったのは。
今までPCなど他のデバイスでも同額で請求を行っていて、支払い方法を変えればAppleの手数料分今後は安くできますよってことは、手数料がもしかかっていないもしくは30%未満であればその分を今までPCなどのデバイスではぼったくっていたのか?といいたくなります笑
あと、手数料分の割引なのでしたら、自社支払いシステムを使うことで手数料はなくなるので、30%の割引にするべきでは?
っとこんなこといっててもしょうがないんですけどね。
今後の展開を暖かく見守っていきたいと思います。